お子様が大きくなったから好きなお雛様を選んだお客様のお話し
こんにちは!
節句人形専門店「人形会館ガリバー」のヤマサキです。
今日も先日ご来店いただいたお客様のエピソードをお伝えします。今回のお客様エピソードは
お子様が大きくなってからお子様の好みのお雛様を選んだお客様のお話し
がご覧いただけます。実際にお子様が幼稚園や小学校に通いだしてからお雛様を選びに来られるお客様も多くいらっしゃします。(当社の感覚ですと1年に5件前後)
よろしければ皆さんのお雛様選びの参考にしてください。
大分市よりご来店 おじい様、おばあ様、ママさん、お子様(5歳)
当初、店主は初節句を迎えるお子様のお姉ちゃんが一緒にご来店いただいたと思っていましたが、ママさんがお子様に「どの色がいい?かわいいお顔だね。○○ちゃんの好きなお雛様を選んでね」とお話しされているのでお子様ご自身のお雛様を選びに来られたんだと認識しました。おじい様、おばあ様もそんなお二人を見守りながら笑顔で店内をご覧になってました。
私もお雛様ほしい!!!
そんなおじい様から「もう孫は幼稚園に通いだしたんですよ。生まれた時は娘(ママさん)が『家が狭いしいらない!!』と言い張ったから娘(ママさん)が生まれた時に買った昔の段飾りの雛人形を婿の実家に飾って御祝いして娘たちにはお金を渡したんですよ。そしたら孫が『私のお雛様は?なんでお雛様がないの?ママのじゃなくて私のお雛様がほしい!』ってなったから慌てて今回買いに来たんです。」
と今回のご事情をお話ししてくださいました。ママさんは「でも結果、○○のほしいお雛様が選べるからこれでよかったよ」とのことでした。
実際当店でも1年で5組ほどお子様が幼稚園や小学校に通いだしてからお雛様をお買い求めにご来店下さるお客様もいらっしゃいますのでそんなに珍しいことではないのですが、結構な割合でこのような場合お雛様を選ぶ際に娘さんとお母さまで意見が割れる(今回でいうと5歳のお子様とママさんとで意見が割れる)ことが多いです。
えっ!?このお雛様がいいの??
店内のお雛様をじっくり見られてお子様が選んだお雛様は青を基調とした着物を着たお雛様(お殿様とお姫様2人だけの親王飾り)で全体的に大人っぽくシックな装いのお雛様でした。
当初よりママさんがお子様に「このお雛様は?」と提案するお雛様はピンクや赤を基調とした可愛い色合いのお雛様でした。でも実際はママさんが選んだものと真逆のデザインをお子様は選んだのです。
一度、お子様ご自身が気に入ったお雛様が決まってしまうとなかなかママさんの希望のお雛様を提案しても聞き入れてくれず今回もママさんとお子様とで意見が分かれてしましました。
実際にお子様が選んだお雛様です。
【お人形の種類】お殿様とお姫様だけの親王飾り
【お姫様の寸法】横幅90センチ 奥行50センチ 髙さ45センチ
【お雛様の特徴】デザイナーズ雛人形で、藍染めで染められたブルーを基調とした大変シックで美しいお雛様。ボンボリや前飾りもオリジナルで制作した大人好みの大変美しいお雛様
実際にママさんが選んだお雛様です。
【お人形の種類】お殿様とお姫様だけの親王飾り
【お姫様の寸法】横幅60センチ 奥行30センチ 髙さ34センチ
【お雛様の特徴】ピンクを基調としたかわいい系のお雛様。ママさん的にはテレビの横に飾れるのを希望されていて大きさ的にも丁度よい。
ママが好きなのを選んでいいって言ったのになんでダメなの?
おじい様とおばあ様は「〇〇が選んだんだから、これでいいじゃないか??」とおっしゃられますが、ママさん的にはお雛様の大きさが気がかりでなかなか意見はまとまりませんでした。また通常ですとお人形などを入れ替るセミオーダーをご提案してお客様の希望を叶えるのですが今回、意見が分かれている原因が【雛人形の大きさ】という事で、こればっかりは他の飾り台などに乗せ換えても大きさを変えることは難しく、意見をまとめるのがなかなか難しい状況となりました。
店主ヤマサキからもう一度念入りなヒアリングを敢行!!
このままでは何も解決しないと思い、またせっかくの雛人形選びの思い出に泥を塗ってしまってはいけないと思い、改めてお子様のご希望をヒアリングしました。その結果お子様は
- 雛人形全体の雰囲気を重視しているわけではない
- あくまで青という色を重視しているだけ
- いつもは(普段は)白系の色を好んでいて青という色は今回、突然言い出した
- 自分の雛人形を自分の手で飾ることにあこがれている
- 前飾りとボンボリには興味があるが桜橘(通常左右に飾る花飾りの事)には興味がない
という事が判明したので雛人形を分解して飾ることをご提案しました
雛人形の分解って!!?!?
何度も書かせていただきましたが、雛人形のセットはぞれぞれ作り手が別ですので組み合わせも自由です。ですので元々お子様が選んでいた
お雛様には【人形、屏風、飾り台、雪洞、前飾り(道具)、桜橘、親王台】というアイテムご揃っていました。
※別のお人形の写真になりますが下記写真を参考にしてください。
ですので今回お子様が気に入っていた【人形、前飾り、雪洞、親王台】のアイテムだけを購入いただきご自宅で飾る際は
屏風の代わりにタペストリー、飾り台の代わりにおしゃれな布、桜橘の代わりはご自宅ですでに飾っていた造花
と上手に代用品を飾ることでお雛様を飾るのに必要なスペースも
横幅90センチ 奥行50センチ 髙さ45センチ→ 横幅60センチ 奥行25センチ 髙さ30センチへと縮小に成功
しました。
最終的にはお子様が本当に欲しているアイテムのみの購入で解決し、ママさん希望の大きさと飾るスペース内に落ち着き本当に良かったと思っています。
お子様が大きくなってから選ぶという事
今回のケースは最終的に皆さん納得いく形になってよかったのですがお子様の自我が形成されてからお雛様を選ぶと結構なかなか大人と意見が分かれて大変になるケースが多く見受けられます。とくにお子様は大きいお雛様や7段飾りを見ると「たくさんお人形がいるのがいい!!」と言い張る方も少なくありません。個人的にはお子様が生まれたときに、お子様の事を思ってご両親(おじい様やおばあ様)と選ばれることがおすすめとなります。
このように、さまざまな選択肢やお客様の想いをお伺いしながら、一つ一つご提案させていただいています。お雛様は単なる飾りではなく、家族の絆や思いを形にする大切な存在です。
子どもの節句人形専門店 人形会館ガリバーでは、お雛様、五月人形(兜)、こいのぼり、
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