お雛様の海外発送はできますか？

こんにちは！
節句人形専門店「人形会館ガリバー」のヤマサキです。
今日も、お雛様や五月人形、鯉のぼりの選び方や価格の違いについて【何でも相談コーナー】です！
今回の記事では以下の内容をお届けします。

・海外にお雛様を送る際の注意点

おじいさま、おばあさま、ママ、お子様の4人で臼杵市よりご来店

本日は週末ということもあり多くのお客様にご来店いただきました。本日ご来店下さったお客様の中に海外へお雛様をお持ち帰りになられる方がいらっしゃいましたので、今回は同様に以前ご来店下さったお客様で海外へお雛様を送るお客様のエピソードをご紹介します。

※こちらのお話は、お客様のご了解を得て記載しています。

お客様は、臼杵市からお越しのご家族で、おじいさま、おばあさま、ママ、初節句を迎えるお子様の4名様でご来店くださいました。

今回、初節句を迎えるお孫さんのために、おじいさま、おばあさまが雛人形を購入することになり、ご来店下さいました。

下調べは結構念入りにしてきました

「海外への発送はできますか？」ご来店いただき開口一番お問い合わせをいただきました。当店はこれまでも海外へお雛様を送った経験がありますので、その旨お伝えしました。ちなみに現在は当店から海外へ直接発送ではなく海外へ送る特別梱包をして、実際に送る際はお客様から送っていただく手順を取らせていただいています。

商品を購入→ガリバーが海外用の特別梱包を施す→商品をお客様へお渡し→お客様がEMSなどを利用して海外へ発送

このような手順を現在は取っております

今回お話を伺いましたところ、事前にネット、百貨店、他店のお店で色々と雛人形を見られてきて、それぞれのお店で海外発送の件を問い合わせたところ百貨店、他店の専門店では海外発送が難しく、ネットの業者は可能とのことでした。が、おじいさまとおばあさまとしては「大切な孫のお雛様だから、ちゃんと見て選びたい。画面越しは信用できない。」とのことでわざわざ高速道路を利用してご来店下さいました。

お雛様をどのようにして送りますか？

冒頭でもお伝えした通り、当店では海外発送用の特別梱包を行っております。というのもやはり海外へものを送る際、様々な機関や人の手を渡って発送されますので場合によっては乱暴な扱いをされることもございます。ですので海外ようの特別梱包を実施しているわけですが、中にはご自身の手荷物として機内に持ち込む方もいらっしゃいます。そういった場合は通常よりコンパクトな梱包仕上げを実施しております。

今回のお客様はEMSサービス（国際スピード郵便サービス）を利用して送るとのことでしたので前述したとおり、海外特別梱包をさせていただくこととなりました。

向こうの友人も一緒にひな祭りをお祝いするのを楽しみにしています

ママさんにどういった感じでお雛様を飾りたいかご希望を伺ったところ「日本の文化に興味がある現地の友人が多いのでみんなでこの子のひな祭りをお祝いしてくれる予定なんです。だから現地の友人にお披露目した時のことも考えて　ＴＨＥ　ＪＡＰＡＮ　って感じのお雛様を飾りたいなって思ってます」とのことでした。

このご意見におじいさま、おばあさまも賛成してデザイン的には伝統的な【金襴】の着物を身にまとい、金屏風と一緒に飾るお雛様を中心に見ていくこととなりました。

最近では金屏風で飾るお雛様も以前よりは少なくなってきましたが当店ではお人形を入れ替えてオリジナルの雛人形をセットするセミオーダーもお受けしているのでまずはお人形を選んでいくこととなりました。

収納？平飾り？それとも五人？

着物のデザインは大体決まりましたが、三人官女をつけるのかどうかで悩まれました。ゴージャス感を出すなら三人官女がいるとすごく華やぐのですが「うーん、雛人形って昔の結婚式を表していると聞いたので、主役のお姫様が目立つようにしたいから２人飾りにします」というママさんのご意向によりお殿様とお姫様の２人飾りに決定しました。

次は飾り方ですがお姫様の着物の後ろ部分の違いをご説明したところ「平飾り！」と即座に平飾りに決定しました。

お人形の作りの違いはお姫様の後ろ部分に現れます

こちらお姫様、実はA、B両方とも同じサイズなんです。ただ作り方の違いで上から見たときは大きさに違いが出ます。Bはケースに入れるためや収納飾り用に作られたお姫様ですので、箱に片付けやすくするため後ろをカットして製作しています。Ａはすべての工程において作業量を省くことなく製作されたお姫様です。

このように実はパッと見た目で見ただけではわからない違いがお雛様には隠れています。今回のママさんはこちらの説明を聞いてから「友人にもちゃんと説明したいからＡの作りのお姫様がいいです」とおっしゃられていました。

このお姫様を見たらほかのお姫様が目にはいらなくなりました
ありがたいことに、当店にて運命のお雛様と出会われたようで、あとは飾り方を考えるのみとなりましたが、「収納飾りより平飾りの方がお人形さんたちが窮屈そうにしてなくてよい」ということから平飾りに決定。屏風は当初の予定通り金屏風にセットして理想のお雛様が完成しました。

「まだまだ先だけど、パーティーが楽しみです。」と嬉しそうにいろんな角度から今回決めたお雛様を写真撮影されていたのがとても印象的なお客様でした。「パーティーの詳細はもう色々と決定してるんですか？」パーティー好きな店主ヤマサキ、興味津々で聞いてしましました。

「とりあえず雛チラシを大量に作ることしか考えてないんです」とのことでしたので勝手に下記のようにご提案をさせていただきました

ヤマサキからのアドバイス